独立開業のために事務所(オフィス)を契約する方法
独立開業には様々な準備が必要ですが、その中でも決めるのが難しい準備の1つは事務所(オフィス)の契約ではないでしょうか。働く環境で社員のやる気も変わりますし、会社の信頼にも影響するので安易に決めることはできません。コストを抑えつつ良い事務所(オフィス)を探すにはどうしたら良いでしょうか?この記事では独立開業時に役立つ事務所の借り方をご紹介します。
1.独立開業時に事務所(オフィス)を契約する5つの方法

独立開業時に事務所(オフィス)を決めるのが難しいのはなぜでしょうか?それは安くて良い物件は見つけるのが難しいからです。独立開業時の資金も大事ですが、ただ安ければ良い物件というわけではありません。コスト面だけで判断すると後々業務に支障が出たり、お客様の信頼を失うことにもなりかねないので、オフィスを契約するときは慎重に最適な物件を選びましょう。
オーソドックスな賃貸オフィス
賃貸オフィスは会社としてのイメージとしても良く、事務所を設立するオーソドックスな選択肢でしょう。オフィスレイアウトなども比較的自由に変えられるのでイメージ通りの事務所も作れます。だたし優良物件は数が少なく、入居審査が厳しいオフィスビルもあります。賃貸なら気軽に引っ越せるというメリットもありますが、立地条件によっては初期費用がかなりかかる場合もあり、家賃によっては購入した方が安いということもあるので、コスト面は慎重に確認しましょう。
オーソドックスな選択肢とはいえ賃貸で事務所(オフィス)を借りるとどうしても初期費用が高くなってしまします。例えば家賃が安いとしても家賃の6ヶ月分の保証金、前払い賃料、仲介手数料などを合わせていくと初期費用として家賃の約8倍の費用が必要です。
1人からでも借りられるレンタルオフィス
レンタルオフィスとは業務に必要なオフィス家具やインターネット、電話やOA機器などがあらかじめ揃っている状態で借りられるスペースのことです。借りられる広さや期間は様々で、机1つから借りられる「机貸し」や部屋を借りられる「部屋貸し」などがあります。
例えば1人で仕事に集中するために個室を借りたり、パーテーションで仕切られたスペースを借りることもできます。
レンタルオフィスなら1日単位や1ヶ月単位で借りれるため、業績に合わせて柔軟に変更できますし、家賃6ヶ月分の保証金が不要なので初期費用抑えることもできます。
様々なサービスを提供するサービスオフィス
サービスオフィスはレンタルオフィスと区別しにくいですが、サービスオフィスはオフィス家具やインタネット環境だけでなく、希望する様々なサービスを追加できるという違いがあります。
細かいサービスは事業者によって違いますが、例えば応接室や会議室を他企業と共有したり、希望に合わせて電話対応を依頼したり、秘書を借りることもできます。
事業に合わせて必要なときに必要なものを揃えられるのでオフィス運用コストを削減でき、起業したばかりの会社や少人数の会社に人気となっています。
事務所・SOHO可物件
事務所・SOHO可物件とは名前の通り、事務所として使用可能な物件のことです。原則として住居として借りた物件は勝手に事務所として利用することはできず、もし発覚した場合は最悪契約違反で退去しなければならないこともあります。
・SOHO可物件
物件を探す時に募集図面に「SOHO可」と記載されている場合があります。「住居」として借りれますがSOHOをしてもいい物件です。例えばSOHO可物件を借りた場合、居住契約なのでレンタルオフィスと同じように家賃6ヶ月分の保証金が必要なくコスト削減になります。
・事務所可物件
物件を探す時に募集図面に「事務所可」と記載されている場合があります。「事務所」として借りるので賃料に消費税が課税されるため基本的には賃貸オフィスとあまり変わりません。
バーチャルオフィス
バーチャルオフィスは住所や電話番号を借りることのできるサービスです。 実際のオフィスをかりるわけではありませんが、郵便物の受け取り代行を依頼したり、会社所在地を地方から都心に簡単に移すことができます。
2 .事務所(オフィス)を契約するときの注意点

さまざまな形態の事務所(オフィス)がありますが、物件を探すときは注意した方がいい点もあります。
まず、必要なオフィスの広さは事前にしっかり把握しておきましょう。もし広いオフィスで価格の安い物件を探すとなると優良物件はかなり減ってしまいます。ある程度の広さがあってもかなり古い物件であったり立地条件が悪ければ、結果的に業務に支障が出てくるかもしれません。
そこで、必要最低の広さで物件を探しましょう。狭くはなりますが、綺麗で条件の良いもの探しやすくなります。狭すぎるのもダメですが、必要最低限の広さを把握しておくことで無駄をなくし物件探しも楽になります。
3 .まとめ
独立開業時に事務所(オフィス)を契約する方法はいくつもありますが、それぞれのメリットを考え最適な方法を選びましょう。
初期費用を気にせず自由なオフィスレイアウトをしたいなら賃貸オフィスが良いでしょう。少人数で業績に合わせて柔軟にオフィスを使いたいならレンタルオフィスがおすすめです。レンタルオフィスでは物足りないならサービスオフィスを利用することもできます。自宅やマンションをオフィスにしたい場合は「事務所可」「SOHO可」と書かれている物件を検討するのはどうでしょうか。